陰陽
ふと気になったので陰陽について調べてみました。
「松井病院食養内科」さんより引用。
陰陽は中国で起こった易の考え方です。自然現象、森羅万象を陰と陽という二つの対立するものに分けて理解するものです。中国の医学も陰陽の考え方で出来上がっています。 陰陽の良い所は物事を丸ごと把握(理解)できることです。反対に陰陽の悪い所は陰陽を逆に理解して判断を誤ることです。なぜ判断を誤るかと言うと、陰が陽になったり、陽が陰になったりするからです。
1、相互制約と相互依頼
陰陽学説によると、いっさいの事物はすべて相互に対立する2つの方面をもっています。相互に依頼する関係のほかに、陰陽は相互に対立し、相互に抑制し合い、さらに相手を消耗させる関係にあります。
2、陰陽可分
中医学では、どんな事物でも陰陽の二種類の属性に分けることができ、事物の内部もまた対立的な二つの側面に分けることができる、すなわち陰の中はさらに陰陽に分けることができ、陽の中もまた陰陽に分けることができます。
3、陰陽互根
陰陽互根の観点は、陰陽の間の相互依存を説明するものです。陰は陽に依存し、陽は陰に依存します。
陰があって陽があり、陽があって陰があるのです。陰がなければ陽もなく、陽がなければ陰もない。陰だけというのもなく、陽だけというのもないのです。
4、陰陽の性質
「陰は陽の基礎であり、陽は陰の統帥である。」
「陰は内に在り、陽は之を守るなり。陽は外に在り、陰は之を使うなり。」
陰は静であるので陽の鎮守であり、陽は動であるので陰の使役であるという意味です。陰は内部保存であり、陽は外部使用です。陰は相対的停止で安定した勢力であり、陽は相対的運動であり、変化していく動力源です。
5、陰陽消長
陰陽の相互依頼、相互抑制の関係は、静止しているのではなく、絶え間なく、消長する変化のなかにあります。
6、陰陽の転化
陰陽の変化、消長が極点に達すると、相手のほうに転化するということが起こります。すなわち、陰は陽に、陽は陰に転化してしまう。陰陽の消長は量的変化ですが、転化は質の変化を意味します。
陰の中にも陽があり、陽の中にも陰があるという考え方のようです。
そして、互いがあるから丸くなるという意味もあるそうです。