愛については「無償の愛」に書きました。

自分や相手にとって、一番いい結論を出すのが無償の愛なのではないかなと私は思っています。

愛について、その指すものが違うと意味が変わってしまうので、私の中で愛と恋愛は違うものだと区別しています。
自分より弱いものに対する慈しむ愛や、それぞれ好みが違う美しいと感じるものへの愛、老若男女に分け隔てなく感じる生きものへの愛も、恋愛も、全て愛ではあるけれど微妙に違う愛だと思う。

恋愛については、そういうスペックを持ち合わせていないのか感情が育たなかったのか、私にとって理解しづらい愛です。
それを含め多くを持っていないのもあり、広くも狭くも浮世を共に過ごす愛が大切だと考えています。
この愛に近付けるのは結婚だと考えていましたが、人と人では、そう簡単にはいかなそうで、私には雲をつかむような夢かもしれません。
それでも長い結婚生活の経験は貴重で、手に入らなくても近付く努力ができたことに、有難く感謝しています。

私が何を持っていて何を持っていないかは挙げませんが、多くの人が普通に持っているものすら無く、高校生の時に唖然とした以上に、今は何も持っていないどころかマイナス面が多いくらいです。
でもそれはシンプルで解りやすいとも言えて、スタートラインに立てないため取捨選択が簡単なのだから、これは短所であり長所にもなります。

そして、人生には傾向みたいなものがあると思うのですが、それを私は本能や感覚、経験などで無意識に選択していたり、持って生まれたもので引き寄せていると考えています。
人生の傾向みたいなものを「運命」という考え方もあって、運命についても子供の頃から考えてきましたが、運命とは偶然と人生の傾向で説明できると考えていて、少なくても私については運命ではなく人生の傾向だと思っています。
なので、偶然は回避不能な事ですが、人生の傾向は持って生まれたものだと思うのです。
※運命の定義も様々だし運命という考え方を否定しているわけではありません

それら持って生まれたもの、人生の傾向みたいなものも含め、全てが自分だと自覚して扱うと何かのヒントが見えるような気がします。

どうしたら転生を止められるだろう？と、それから数十年、試行錯誤を繰り返してきましたが、人間だけが特別ではなく他の生きものと同じで、大切な事はとてもシンプルではないだろうか？と考えるようになりました。
上手く説明できないのですが、基本は仏教の十善戒みたいな感じでしょうか。

不殺生　殺さない
不偸盗　盗まない
不邪淫　不正をしない
不妄語　嘘をつかない
不綺語　無意味なことを言わない
不悪口　誹謗中傷しない
不両舌　争わせない
不慳貪　欲張らない
不瞋恚　憎み怒らない　
不邪見　正しい判断をする

十善戒の解釈は、いろいろありますが、私の考えを重ねさせていただいて、こんな感じに解釈してみました。
こうみると当たり前と感じることばかりなのに、私は心が美しくないため実践は難しいのですが、できなくても気付くこと気を付けることが下端でも大切だと信じて、少しでも近づけるよう心掛けています。

そして、基本（十善戒）プラス持って生れたものから推測することだと考えているので、自分を知ることが大切だと思っています。